労働力人口が減るって!? (2005.1.29)

2005.1.29付けの日経新聞に気になる記事が掲載されました。
労働力人口が6年連続減ということです。

総務省が28日に発表した労働力調査によると
働いている人と職探し中の失業者の合計である「労働力人口」が2004年度は6642万人で、
これは1998年のピーク6793万人から151万人減ったとのことです。

目立つのは若年層(15-24歳)の労働離れで、働く意欲を示さない若者が増えているようで、
このままでは労働力の先細りが日本経済の成長力をそぐおそれが大きいようです。

私もとある製造業に勤務していますが、製造現場勤務はつらそうです。
(もちろん他の部門も重要で大変でない部署はないのですが…。)
本当に頭が下がります。
おそらくどこの製造業も同じかと思いますが、ぎりぎりの人員構成で夜勤を含めた変則的な
勤務体系をこなしています。
肉体的にも精神的にも負担の大きい仕事です。
通勤時間を考えたら家で家族と過ごす時間もほとんどないのではないでしょうか。
それが気にならない人なら 「生活 = 会社での仕事 = やりがい」 でいいでしょうが、
今後こうした仕事に若者が就職するかは疑問だと考えています。

これからは2007年からの団塊の世代の定年なども控えていますし、おそらくはここ5-10年間で
特に固有の技術が必要となる製造業(限定されないかもしれませんね)の現場は
どこも働き手、技能伝承者の確保に懸命になるでしょう。
でも今まで労働者をさんざん使い倒してきた会社に人は残らないと思います。
若者はそんなつらい職場に定着せず、なんとか耐えてきた人達も徐々に疲労し、倒れていくのではないでしょうか。

労働集約的な産業で売上高営業利益率が低い企業が当てはまりそうですね。
利益を創出するために現場の人を安く使い倒して無理やり利益を出す…。
パートや嘱託なども併せてなんとか頭数を確保。
しかしそんな小手先の無理は続かず、大量の熟練者の定年をひとつのきっかけにして、
ついに疲弊した現場は競争力を維持できず品質事故や大きな火災などの事故を起こす。
結果として収益、株価は急降下を描く。

そんな悲しい現場実態を想像してしまいました。

自分が働いていて良い会社と投資家にとって良い会社は違うとよく言われます。
投資家の立場からは利益を上げてくれる会社に投資するわけですが
人材不足から競争力を静かに失いつつある企業には気をつける必要が出てくると思います。

企業の外からは中々社員の待遇などは掴みにくいものですが、
真の現場競争力を支える一つの指標として社員待遇、人員の質、人員確保状況にも気を
つけていきたいです。
自分も企業で働く一人なので働く兵卒の立場から企業を判断する力は養えている気がします。
投資していると企業を一つの銘柄、数値としか見ないことが多いですが、会社も人の集まりですからね。
これからはそのような想像も併せた上で投資したいと思います。



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